川遊びで子どもの水学び☆
今年の夏はキャンプに6回いき、そのすべてのキャンプで川遊びをしました。
・・・というか、川遊び場がキャンプ場内、もしくは近隣にあるかどうかが、キャンプ場を決めるときに最優先に考えることになりつつあります。
子どもはどうしてあんなに水が好きなんでしょうか。
お庭に出す、ちいさなプールでもこちらが「終わりー」というまでずっと遊んでいます。
さて、川遊びでできることは。
① ボートや浮き輪で水に浮かぶ。
② 魚とりや虫取りができる。
くらいです。
これだけで、子どもの成長につながる何かがあるのでしょうか。
① ボートや浮き輪で水に浮かぶ。
この遊びは水に親しむことができるのが一番ですね。
なんだ、、そんなことかと思われましたか?
でも泳げるようになるには、「水が好き」になることが一番です。
私の子どもはまだ幼稚園生です。ですので「水泳」のかなめとなる水への親しみの心をはぐくむことに力を入れています。
まわりのお友達は多くの子が水泳を習っています。
しかし、私は今の時期に必要なのは泳げるようになることではなく、とにかく「水が好き!」になることだと思うのです。
水泳教室を否定しているのではありません。水泳教室に通えば多くの子が早く泳げるようになるでしょう。
しかし、幼稚園児にとって泳げるようになることが本当に必要なのでしょうか。小学校の低学年でも水泳(泳ぐ技術を教える)指導はありません。「水遊び」つまり、水に親しむ水中運動が中心です。
幼児期は水の気持ちよさや楽しさ、おもしろさを純粋に心で感じることが一番だと思うのです。だとしたら、わざわざ高い月謝を払わなくてもできることがたくさんあります。
たとえばお風呂場でさえ、水遊び場になりますね。
川遊びでは、うちのパパがスイスイと泳いで魚を探します。
その姿をみて「パパすごいね!」とキラキラ目を輝かせる子どもの心には、「いいな~」「泳げるようになりたいな~」という気持ちが芽生えます。すると、ゴーグルを自分でつけおそるおそる川底をのぞき始めました。これこそ、学ぶ意欲の芽生えです。
学ぶ意欲の「動機」は大切です。
「水泳の先生やお友達が泳げる」⇒「僕も泳げるようになりたい」
「パパが川で泳げる」⇒「僕も魚がみたい・魚を探したい」⇒「僕も泳げるようになりたい」
泳ぐことで得られる、その先の「もっと楽しくなること」を目指すことがどれだけのエネルギーになるでしょうか。
そういった子どもの自発的動機をたくさん得られるのが川遊びです。
② 魚とりや虫取りができる。
夏の川には、たくさんの魚がいます。今年の夏は、何十匹と魚を捕まえました。・・・といっても、ほとんどがメダカかオタマジャクシです。
すこし大きい魚はもうすばしっこくて、大人でも網で捕まえることは困難です。
でも、めだかや、おたまじゃくしは、コツさえつかめばかなりとれるようになります。
その中で生物学的な質問をします。
難しくなくていいです。単純に疑問に思うことで。
「メダカってなんでこんな色してるんだろうね。」
「メダカって何色?」
「メダカって、探すの大変だね。なんでだろうね。」
すると子どもは
「見つけにくいけど、よく見るといるよ。」と教えてくれます。
そして、
「もっと赤とか黄色とかだったらいいのにね。そしたら見つけやすいのにね。」
「そうだね」
・・・で終わります。笑
でもそのうち大きくなると、「大きな魚にすぐにみつかっちゃって食べられちゃうからじゃない?」と答えてくるようになります。
このように、ただ川で遊ぶのではなく、いろいろな質問や声かけをすると川遊びから学ぶこと、考えることが多くなります。
「深いところは流れが速いね」
「石の下を見てみよう。何か隠れてるかな。」
「丸い石が多いね」
「川はどこにつながってるんだろうね。」
親は答えを言ってもいいし、言わなくてもいいとおもいます。図書館やインターネットで一緒に調べてもいいですね。
ちなみにうちは、難しくてもしっかりと説明します。(パパが)笑
子どももその時は忘れてもいつか、学校教育(理科や地理など)の中で自分の体験したことをベースに問題を考える時がきます。
プールでは感じることのできない、考えることのできない体験がたくさんあります。
今年はもうシーズンは終わりましたが、
また来年の夏、たくさん川遊びをしたいと思います。
ちなみに、我が家は川遊びのとき、全員ライフジャケットを着用します。
ネットで2000~3000円くらいの安いものです。
それで、命が救えると思えばけして高くありません。毎年子どもの溺死事故が多くあります。いつか川や海で亡くなる子どもが0になることを切に願います。